シャルドネ Chardonnay: ブルゴーニュの高級白ワイン用の品種。いまや、世界中で最高の白ワインはこれ意外にないといわれるほど。ワインは特別なクセのないしなやかさがあり、ポワトーのような喉を潤す爽やかなものからブルゴーニュ(ル・モンラッシェ)やカリフォルニアのグラン・ヴァンのように、樽との絶妙のハーモニーを保ち、香りの余韻の長いものなど、醸造技術者の心を写すように、いろいろなタイプのワインになる。 ***(以下 「 」 内は、ヒュー・ジョンソン氏のセミナーでのコメント)*** 「シャルドネは非常に栽培しやすい品種です。気候からみても、冷涼な地域から温暖な地域まで、満足したワインを造ることのできる品種です。そして、強く突出した性格がなく中立的であるため、さまざまな機会にいろいろなかたちで楽しむことができるという点がシャルドネのよいところです。シャルドネを味わいたいと思ったら、まずはシャブリからというのが普通です。というのはシャブリが最もシャルドネのクラッシックな栽培地域であり、また、通常のシャブリは樽での醗酵や熟成は行いませんので、ストレートにシャルドネのフレーヴァーを楽しむことができます。そして、シャブリ地区の土壌は大部分が石灰質で、一部は粘土質のところもありますが、こういった二種類の土壌は地温が暖まりません。しかし、これがシャブリの味わいにおいて、よい影響を与えるひとつの条件です。」 |